TO:NORTH試行錯誤
新年です。2024年、何卒よろしくお願いいたします。
いろいろな事にショックを受け続けている日々なんだけど、自分が普段通り過ごすことでなんとか保たれる平穏もあるだろうと信じて、粛々と暮らしていきます。
今日はお祖母さんの家に行って昔話をたくさん聞いてきました。おせちも頂きました。孫を甘やかしてくれて大感謝です。
孫狐の日記はさておき……今年の抱負は『映像の仕事をたくさん受ける』です!!!! 年末から決めて意気込んでいます。
最近なにかと忘れられがちだが俺の本業は映像屋だ!!!! インディーーゲーーームのプロモーションビデオを作りたい。作ります! AfterEffectsやります!!!!
こう見えて10年フリーでやっているので映像には我ながら腕に覚えがあります。
というわけで、自分のとこのゲームのPVを作ったのでご覧ください。
曲もドンセイに引き続き自分で打ちました。
ゲームのPVを作るのは楽しい。ひたすらに楽しい。何が楽しいって
・クオリティの高い本編素材が使い放題
・求められるコンセプトが明確
・尺、締め切り、動画の使用用途等の仕様が変わらない
・仕様が土壇場で二転三転しない
と、とにかくいいことしかない。特に一番最初の『本編素材使い放題』が楽しすぎる。
PV制作は本当に楽しい。フッテージを眺めながら「ここはこう見せるのに使えるな……」と組み立てていく作業が特に一番楽しい。
世のコンテンツ仕事には一次生産と二次生産があり、私が得意なのは二次生産者の立場である。※一次生産と二次生産「しか」ないと言っているわけではないです
つまり畑で野菜を育てて売っている人と、その野菜を料理して出す人がいて、私の本業は後者の仕事なんだなあ。
しかし、そう言いつつ自分のとこのPVでは一次生産のほうも自分でやっているわけであり、今回TO:NORTHではそこに若干手間取った。
「南に行けない」システムにおいて、3.0では謎の不具合が起きるので2.0にバージョンを下げてゲーム全体を作り直したり……
シナリオの筋に「まだなんかひらめきの可能性があるんじゃないか?」とかいって5回くらい書き直し、結局最初のやつに戻ってきたり……
書き直してる間にEvernoteの仕様が変わっててんやわんやしたり……
BGMをアルファベットと数字の羅列を読み解きながら手で打ったり……
そう特にBGM。バグ修正のためにGB Studioのバージョンを下げて作り直したのは先述の通りだけれども、GB StudioはVersion3.0からものすごーーーくグレードアップしていて、今回TO:NORTHを作った2.0-beta5にはない機能がたくさんある。
その一つが作曲機能である。
ドンセイのときは「通常の拡張子のフリー音源使えないのか! じゃ、手で打つか……」となったけれども、それができたのはGB Studio 3.0の中にピアノ風の使いやすく慣れ親しんだ形式の作曲機能があったから。
しかし、今回はない! ピアノロール形式の作曲すら許されない!
↑これはドンセイの作曲画面。まだなんとなく見て理解できる。ピアノあるし。
↑これは今回TO:NORTHで打ち込んだ曲。もうなんか、なに?
右にいくの? 下にいくの?(上から下に行く)
今回GB Studio 2.0に入れられる「.mod」という形式の音源を作るために、openMPTというトラッカー(作曲ツール)を覚えました。
最初はmidiで作曲してどうにか.modに変換しようとしていたが、それよりopenMPTで最初から.modで作る方がまあ早かった。何事においても、異なる拡張子間の変換はたいてい困難です。
トラッカーの使い方自体は、ちょうどドンセイを作り終わった頃にカスタムGBCとフラッシュカートリッジを手に入れ、LSDjを触って遊んでいたのでまあなんとかなった。
(※LSDj=ゲームボーイ上で動く高機能作曲ソフト。チップチューン系のDJが実機を鳴らして使いこなしている)
ていうかLSDjやってなかったら今イチから覚え直すとこだった。あぶねえ。ありがとうLSDj。
↑これはLSDjでなんとなくデケデケヴォンヴォン(耳コピ未満)して遊んでいたやつ
今からGB Studioでゲームを作るかたには3.0の作曲機能がベリーおすすめです。ていうか今回みたいによっぽどの理由がない限りは、GB Studioは最新バージョンがよいと思われます。
曲に加えてもう一個なんとかどうにかしたのが、『HTML5用ゲームのスタンドアロンアプリケーション化』。
今回TO:NORTHは『ブラウザで無料で遊べるバージョン』『インターネットに繋いでなくても遊べる有料バージョン』を用意しようと画策中です。
しかしGB Studioはゲームボーイ実機用の.gb形式と、Webブラウザで遊ぶ用の形式でしかビルドを吐き出せない。これは3.0でも同じ。
※3.0ではAnalogue Pocket用の拡張子も書き出せるので、やっぱり最新バージョンがおすすめです。
HTML5のゲームをWindowsの.exe形式にするために、Electronを使ってアプリへのパッケージングを試した。こちらの動画を参考にさせていただきました。
ゲーム作ってると本当に先人の知恵に助けられすぎて「私も後世の何かの役に立ちてえ……」という使命感が生まれてくる。インターネット上に情報を残してくれる方々、本当にありがとう。
GB Studio上で実行してもゲームは遊べるが、Windows標準のゲームバーでそれを録画すると、なんか何故か音が入らない。なぜだ。多分出力の設定がどっか別のとこに行ってるんだと思うが、アプリ化したら録れるようになった。PVを作るためにもGB Studioからの音源録音が必要だったので、これはやってよかった。
あと前職やMINDHACKの開発でGitとかを触ってたので、コマンドラインにアレルギーがなくてよかった。(あとはこのアプリ化したビルドをデバッグ中なので、何も問題がないことを祈ります……)
技術的な話でいうと、超まめちしきがもう一つ。
スマートフォンのWebブラウザ上で遊ぶときのこの画面、ドンセイはデフォルトのビルドそのまんまだったけど、今回はボタンの色を変えました。
これは書き出したWebブラウザ用ビルドのCSSを編集することで簡単に変更できる。
変えた後、プレイ時にはキャッシュを消さないと反映されないのでご注意ください。
「短編が書きてえ!!! あとゲームのPVも作りてえ!!!! じゃ、またゲーム作ろっと」という動機だったはずが、なんか知らんうちにゲーム周りの知識も増え続けている……
私は「とにかく料理をすることそのものに幸福を覚える料理ジャンキー」の立場なんだけれども、材料を手に入れないと料理ができないので、自ら畑も耕さざるを得ないことになりがちなのである。
映像とゲームは覚える技術周りが似通っているので、やればやるほどUnity、C#、javascript、各種グラフィックソフト、動画エンコードとかの知識が無限に身についていくのだった。それはそれとして、純粋に料理もしたいので映像の仕事お待ちしております。