Hatsukey70を作る 〜自作キーボードに挑戦するの巻〜

紅狐です。今日は自由研究をやります。



紅狐という名前で延々やってきていますが、ハンドルネームの由来は「当時スマブラでフォックス(2P赤カラー)使ってたから」という超単純な理由です。


仕事でも趣味でもパソコンで字を打ちっぱなしの紅狐、ここ数年は特にいろいろと文章を書く機会が増えました。

日頃はWindowsを映像仕事のメイン機として使いつつ、文字はMacBook Airでパチパチやっているのですが……去年の夏頃だったか、めちゃめちゃ長いドキュメントを連日集中して書いていた時のこと。

突然指を激しく痛めまくりました。左手の指がなんか、曲げると全部痛い!!!!

当時は「ひょっとして若年性リウマチなんじゃないか」とビビり散らして病院に検査に行ったりもしたが、今思えば原因は明らか。MacBookの薄めなパチパチキーボードを親の仇のように叩き続けた結果、打鍵が強すぎて左手を全部突き指したんである。

あの時は本当に大変だった。普通に小銭とかが握れず、日常生活に支障が出て困った。失って初めてわかる日頃の健康のありがたさ。


指は仕事道具。反省して、打鍵が心地よいことで有名なちょっとお高めのキーボード(HHKB)を買いました。



↑ハッピーハッキングキーボード略してHHKB。普段はWin機に繋いでいる



しかしHHKB自体はめっちゃいいんだけど、厚みはいわゆるザ・キーボードの厚みをしている。

打鍵の気持ちよさはとても良く、突き指はしないんだけど、厚いのでパチパチ音はすさまじい。静音タイプを買ったので静かめではあるものの、私の力いっぱいのタイピングでは音が周囲に響き渡るので外に持って行くのは厳しそう。荷物としてはデカくて重いし。


やっぱり文字を打つにはペラペラの平らなキーボードがいい……

HHKBにまったく不都合はない……ただ……

「ペラペラの触り心地のいいキーボード」も、それはそれで、欲しい……!!!!


しかしMacBookのキーボードって、実はめちゃめちゃよくできているんですね。

理想のペラペラキーボードを探していろいろ既製品を試したものの「キーが硬すぎてまた突き指しそう」「うるさい」「JIS配列がない」「見た目にグッとこない」「デカくてかさばる」など越えるべき壁が多く、結局MagicKeyboard買うか? いやでもそれってMacBook純正とほぼ同じでは……? と頭を抱えて一年経ってしまったのでした。


しかし、そんな悶々とした日々に突然の出会いが。





えっ かわいい


なに、このキー!?

き、きつねのキーがある…………!!!! かわいすぎる…………!!!!


この製品は既製品のキーボードをそれそのものとして購入するのではなく、自分でキーボードを組み立てて自作する人向けのパーツです。
商品の詳細を調べると、これはChocfoxのロープロファイルキーキャップでした。

ロープロファイルというのは、HHKBよりもMacBookに近い薄めなキーボードのことだ。


そう、気づいてしまったんである。

作ればいいんじゃい、理想のキーボード!!


・ロープロファイル(ペラペラ)で

・打鍵音が静かで

・HHKBの配列にできて

・見た目かわいく

・持ち運びやすく

・なんかイケてて見てるだけでわくわくする

・自作キーボード初心者でも失敗しない

・WindowsでもMacでも使えるけど基本Mac寄りの配列になっている

そんな、夢のキーボード…… !!


仕事の忙しさもひと段落したタイミング、さっそく夏の自由研究の気持ちで一通りいろいろ購入です。


遊舎工房:Hatsukey70


今回作ったのは「Hatsukey70」というキーボード。chocfoxのキーキャップにばっちり対応し、「はじめて自作キーボードに挑戦する人向け」と記載されていたので安心してチャレンジできました。

非常にわかりやすいシンプルな構造と丁寧で明快なマニュアルのおかげで、電子工作ビギナーの私でも戸惑うことなくスイスイ作れました!






まずは基盤に抵抗をはんだづけしていく
無駄な抵抗はよせ……君たちは包囲されている


とりあえず全部さしこんだ



hatsukey70は左右分割タイプのキーボード。まずはマニュアルの指示通り左手側から先に作っていく。




はんだづけ十年ぶりとかだったけどうまくいってよかった。無心でひたすら「1、2、1、1、2……」と数えながらはんだを溶かし続けた。楽しかった!

1、2ではんだごてを基盤にあて、1ではんだを溶かし、最後の1、2で静かに流し込むのだ。





キースイッチは一番静音っぽいやつを選びました。これを基盤にはめていくのが一番気持ちよかった




キースイッチも全部はんだづけする。さっきまでバラバラだったパーツが、はんだづけするとキーとして機能するようになるのが不思議だ(なってくれないと困るんだけれども)



キーボードの機能を司るであろうパーツPro Micro。ここのちっちゃい所が一番の難関だった。

抵抗→キースイッチ→Pro Microと順々に難易度が上がっていくのでわかりやすい。



確認用のサイトで、キーボードがきちんと機能しているかテスト。動いた!! やったぜ!!!!

正直絶対どっか失敗してると思ったので一発で成功してめちゃくちゃ嬉しかった。







間に昼食をはさみつつ、両手のはんだづけ工程が全部完了。




キーキャップをはめる。一気にキーボードみが出る





キーのアサインを設定して、完成!! ウィ~~~~!!!!!





というわけで、完成したキーボードで今これを書いています。


うひゃ~~~~!! 良い!!!! ロープロファイルだし、静かだし、見た目もかわいい!!

一番気になっていたキーの押し心地も、MacBookよりはるかに静音でありながら、力をかけなくても適度に打ち込める心地よい打鍵感。かなりHHKBに近い感覚で、これなら突き指も免れそうです。

キーキャップも手触りがよくて、触っているだけで嬉しい。

静音のスイッチを買い求めた成果が出て、タイプ音がめちゃくちゃ静か!! これなら周りに迷惑をかけずにタイピングできるよ!!

こればかりは文字でお伝えするのが難しいのですが、静音が本当に静音で、パチパチどころかスコスコスコ……くらいの音しかしません。

これだーーーーーこれを求めていたんだ。理想が叶ってとても嬉しい。






キー配置は一旦こんな感じにした。


・HHKBに合わせてCommandをCapsLockの位置に。

・右側のシフトはAfterEffectsでよく使うマーカーを置くため、アスタリスクに。

・「かな」「英数」をめちゃくちゃよく使うので、わかりやすい位置に配置。

・もともと日頃から誤打が激しいので、最もよく使うBSキーは触ってわかるよう小さめに。キーキャップもここぞとばかりにきつねにしました。







今後の課題

・キーキャップが英字規格なので、書かれた記号と実際に入力されるキーが異なっていて混乱している。これは無刻印のキーに変えて、シールとかで手作りラベルを貼るか。

・分割キーボードは初めてなので、まだタイピング速度の向上には慣れが必要。そこらへんはまあ、タイピングゲームであるMINDHACKをやって練習しようと思います。(宣伝)



いやー、いい気分転換になりました。楽しい工作の1日でした!

自分の好み通りに材質や素材・キーマップを設定できるのが楽しいし、出来上がったものを実際に使って活かせてハッピー。何より理想のキーボードが思い通りに手に入ってしまって嬉しすぎる。あと単純に、キーボード組み立てるのがこんなに楽しいとは……

自作キーボード、今のところ嬉しいことしかありません。作ってよかったなあ。